こんにちは、バイト工場長です。
事業年度が1月からスタートする企業の方々は年度末の作業や新年度の作業で忙しく、
新年を祝う気持ちと年始の業務を心配する気持ちと複雑な心境なのでしょうか?
何かを始めるにしても終わらせるにしても、新年や新年度といった区切りというのはありがたい物だと思います。
せっかくの大きな区切りですので物事の節目としてうまく活用したいものですね。
目標達成には様々な手段がある
以前「クレーム削減の目標管理でやりがちなこと」の中でも少し触れましたが、
目標設定となると最終的な結果を示すだけでなかなか達成が出来ないといった事態が起こります。
これは目標を達成するための手段が複数あるにもかかわらず、
自分たちはどの手段を選ぶのかを明らかにしていないことに起因することが多いです。
目標を掲げた瞬間に「じゃあ、どうやって達成するのか示してくれよ!」と部下たちが心の中でツッコミを入れている可能性が高いですね。
力の分散を防ぐ
目標達成の手段がはっきりしないことによってチームの方向が揃わずに力が分散してしまったり、
各自の仕事が優先されてプロジェクトが空中分解する可能性が高まりそうです。
ここはマネージャークラスの人たちにも意見を求めて、きちんと理解を得たうえで方向性を合わせることも必要でしょう。
例えば「最終損益を前年より1%良くする」という目標であれば、
- 生産性を向上させる
- 製造経費を削減する
その手段のいずれか、もしくはそれぞれのバランスをどのように実行して自分たちは取り組むかを示すといったことが近いでしょうか。
その時々のトレンドを考慮
目標を示す場合には工場の内外で分かっている最新のトレンド情報を取り入れると、より実現の期待値が高まると思います。
ISO22000系の取り組みをしていて「マネジメントレビュー」のアウトプットが直近で示されている場合は、そういった情報を活用するのも良いですね。
例えば、
生産設備に設備投資されたあとであれば、それによる生産性の向上効果が試算されているでしょうから、その数値の達成を目標に含めるとか
働き方改革の内容の中で休日や残業についてわかっている部分がありますから、残業削減のための人員採用計画や教育計画を含めて示すとか
原油価格の上昇を見据えて省エネ対策を含めるとか
目標を自分に置き換えて考えやすいように情報を肉付けしていきます。
目標の2つの性格
「目標」と言っても意味としては2つのことが共存していると言えます。
- 英語で「target」、標的を示す意味
- 英語で「aim」、照準を示す意味
弓道や射撃をイメージすると良いと思いますが、
- どの的を狙うのか?
- どのように狙うのか?
この2つの要素が合わさってはじめて的を撃ち抜く精度を高めることができます
どのように狙うのか?
特に「どのように狙うか」は目標に対する有効性を評価していくうえで非常に重要になります。
弧を描く弾道で仰角をどの程度にするか、風の影響は・・・といった射撃の修正のように、
昨年のメンテナンス計画で中断率○○%だったので、今年はメンテナンス頻度を◇◇%アップして中断率の△△%削減を狙う・・・
のような達成計画を描かせることが出来るのではないでしょうか?
取り組んだ結果変化がなければ、次は「頻度ではなく内容を見直す」など来年以降の取り組みに繋げやすくなると思います。
分析・評価が可能
目標や教育って分析や評価がしにくいといったイメージをお持ちの方が多いと思いますが、
過去データや現状のデータをもとに、現時点の数値をどの程度改善したいか・どういった手段で改善するのかをまとめておいて、
今後は不可逆的に、判定可能な状態で目標に向かう改善をまとめることが出来るはずです。
ぜひとも不可逆的な改善で目標達成を力強く推進したいものですね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。何かのお役に立てれば幸いです。