4M分析ではしっくりこないときに使うもう1つのM

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こんにちは、バイト工場長です。

食品工場では日々いろんな問題が起こります。

ですから問題の解決と業務の改善は食品工場に限らずどんな企業にとっても大切なことですよね。

QC活動などで発表するためにまとめるかどうかは置いといて、基本的に現場で起こっている問題について現状を把握して問題点を分析して対策を講じていくと思います。

その問題点分析のときに登場するのが「4M分析」ってやつです。

4M分析

問題を4つの切り口から見るというもので、それぞれの頭文字をとって4Mです。

  • MAN(人)
  • MATERIAL(物)
  • MACHINE(機械)
  • METHOD(方法)

この4つですが(ヒト・モノときたらカネじゃないのかよ!という突っ込みはナシで)

製造業で発生する問題の多くはこの4つの要素で分析すると効率よく原因を究明できるという優れものです。

MAN(人)

人に関わりが強い要素です。

ベテランだった、新人だった、研修中だった、適材だった、不向きだった、居眠りした・・・などです。

教育指導や配置換え、監視などで基本対策しながら、居眠り防止も進める必要がありますね。

MATERIAL(物)

物といっても原料と材質の側面が強いと思います。

原料の手配を間違えた、使用期限を切らした、部品がステンレスじゃなかったから錆びた、樹脂だったから壊れた、サイズが違った・・・などです。

原料確認方法の見直しと材質やサイズの見直しを進める必要がありますね。

MACHINE(機械)

機械と設備に関する要素です。

整備不良だった、機械の適性が悪かった、設計が悪かった、無理な稼働をした・・・などです。

そもそも目的に合った機械なのか、強度や部品の選定に問題はなかったか、整備の頻度に問題はなかったか、整備自体に問題はなかったかなどを見直すことになります。

METHOD(方法)

作業方法や作業手順に関する要素です。

手順は正しいか、方法は適切か、そもそも手順書があったのか、ルールが決められていたのか、ルールの内容は問題なかったのか・・・などです。

前出の3つに比べると「自社基準」が多く、企業ごとの差が出やすい内容だと思います。

裏を返せばそれだけ自由度が高く、ここをうまく生産に組み込めるかが勝負ですね。

もう一つのM

4Mとは言いますが、それぞれが大きく影響し合っていることにお気づきでしょうか?

例えば機械の調子が悪かったとすると機械の問題もあるでしょうけど、その機械を維持保全する担当者の教育や技量の部分も関わっています。

それゆえにどのMにも欠けていると困るのがもう一つのMです

MEASURE(尺度)

全てにおいて基準となる尺度が用意されていないと機能が発揮されませんよね?

そもそも設定は正しいのか、計測場所は現行で問題ないのかなどに疑問を持つ必要があります。

人の力量について合否基準、原材料の管理基準、機械の整備要領と設定値、手順書といった具合にあらゆることに尺度・基準が示されていないと機能不全になってしまいます。

その部分でしっかりした根拠をもとに適切な尺度で管理すれば安全性は高まるものと思います。

管理者としても根拠に基づいた管理をすることでより安心な生産へ自信を深めたいものですね。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。何かのお役に立てれば幸いです。