はたして工場長というポジションは孤独なのか

loneliness 気の持ち方

こんにちは、バイト工場長です。

よく周囲の人から「工場長とかって、誰にも悩みを理解してもらえなくて孤独なんでしょ?」とか言われたりします。

確かに私の前任者もそんなことを仰っていたような気がします。

そもそもガラリと仕事が違う

私の実感としては孤独というより「仕事が全く違う」といったところでしょうか?

「自分のポジションの責任はここまで」と線引きが出来なくなるようなイメージです。

確かにこれまでと同じ働き方をベースに考えると、工場内で同じポジションの悩みを共有したりできなくなることを孤独に感じるかもしれませんね。

工場の業績を上げなければいけないのに管理職は危機感を共有してくれないように感じてしまうかもしれません。

向いてる方向の違い

工場の内側に向けた「管理」の考え方を引きずっているとその思いは強くなってしまうかもしれません。

管理職と同じ目線で「管理」をしようとしてしまう・・・

そしてその目線でもって「思っていることと違う」などと現場に指示を出す・・・

そうすると管理職は面白くないでしょうね。

「こっちのことは任せておいてくれればいいから、他の方を見といてくれ!」なんて思われてるかもしれませんね。

管理職と同じ方向ばかり見ていると、思わぬ背後を取られるってことです。

背中合わせの戦い

理想のイメージは2人のヒーローが背中合わせになって取り囲む敵と戦うシーン。

管理職の背中の見えないところを工場長が見てあげるってことではないでしょうか?

管理職は精一杯内部を管理しようと努力しているはず。

そこで自分は外部に注意を払うことでお互いの「背中」をカバーし合うんです。

ここで言う外部とは「得意先の対応」とか「経営陣の対応」とか、グループに工場があるような企業であれば「他工場との連携」などが当てはまると思います。

目線の違い

ということで、基本的に目線が違うということを理解するとそれほど孤独であるとは思わなくなりました。

よく戦略と戦術で比較されますけど、「トップは戦略、管理職は戦術」という具合に戦いにおける視野の違いは重要視されていますよね。

戦略ではいかに戦いを省略するか、つまり「いかに戦わないようにするか、戦わなければいけないならいかに消耗せずに戦うか」を考えます。

対して戦術ではどのように戦うか、つまり「局面に合わせて、いつ、どこで、どのように戦えば有効であるか」といった技術面を考えます。

なにやら開戦前の外交のようなイメージですが、でも、そのイメージが一番象徴的な気がします。

工場長が外交し、管理職が国内政治をする・・・

スケール感としてはそういった役割分担がふさわしそうですね。

例えばトラブルが発生した場合の外部の対応はできているか?とか

機械が破損したが部品は予備が無い・・・グループの他の工場では持っていないかな?とか

それが工場長ならではの目線ということではないでしょうか。

意外と同業他社の方と共感する?

確かに工場の内部では視野の違いもあって同じレベルで共感しあえることは少なくなってしまうかもしれませんね。

ただし、一歩外に足を踏み出せば「工場長」はたくさんいるもので、むしろそういった同業他社の工場長との会話のほうが盛り上がったりします。

同じ業界でも全く異なる進化を遂げた企業もあるので、他社はどんなことをやっているんだろうと普段気になっている情報を取るだけでも大きな収穫になりますよね

そういった意味で、進んで外に出ることで孤独感のようなものは感じにくくなると思いますし、それが幸いにも与えられた使命であると思います。

工場の仲間を「背中」に感じながら練った戦略を、仲間たちの戦術が実現してくれるなら、これほど嬉しいことはないですよね。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。何かのお役に立てれば幸いです。