交差点に事故はつきもの?

crossroad 方法論

こんにちは、バイト工場長です。

交通事故の確率でいうと交差点の事故というのは5割以上を占める統計もあるようですね。

やはり車同士が交差するという危害要因が大きいことが事故を増やす原因となっているのは頷けますね。

これは食品の汚染を防止するための管理にも通じるものがあります。

交差汚染

交差汚染と一口に言っても種類はたくさんありますが、違いのあるものが一つの空間に一緒に存在することと考えてみるといいと思います。

  • 衛生度が違う
  • 温度帯が違う
  • 材質が違う
  • 時間が違う
  • 工程が違う
  • 熟練度が違う

などなど、さまざまな「違い」が管理されていて、普段は区別されているものだと気づきます。

そんな違いのあるものがうっかり間違って組み合わさってしまうととんでもない危害が現れる点が困りものですよね。

定番がある

よくあるのは微生物の交差汚染でしょうか?

次にアレルゲン、異物が考えられます。

いずれも第一に無ければ無いほうが良く、第二に隔離する、第三は区切りを設けるというおなじみの管理がモノを言いますよね。

定番の汚染源については除去や隔離、ゾーニング、縁切り、洗浄チェックなど対応がしっかり確立されていることと思います。

しかし、定番じゃないものについては意外と気付かないものもあります。

交差あれこれ

  • 既成品と試作品
  • 従業員と部外者
  • 製造部門と間接部門
  • 良品と不良品

品質面まで解釈を広げると「交差」と呼んで差し支えないものが軽く思いつくだけでもこれだけあります。

「交差点に事故がつきもの」と考えれば、これだけの交差点があればその数と同じかそれ以上の危害があるということになりますよね。

交差点で事故が多いように、食品工場の工程においても交差点での事故が多いと言えます。

もしかするとその危害は工程ばかりをじっと見ていても気づかないかもしれません。

例えば「毛髪の交差点はどこだ?」「食品防御の交差点はどこだ?」「不良品の交差点はどこだ?」といった目線で工場を見てみると意外な発見があるかもしれませんね。

イレギュラー(変化点)をつぶす

特に突発的に汚染が観測される場合や、汚染源の特定が難しい場合には上記のような交差点がどこかにあるのではないでしょうか?

たまに引っ張り出してきて使う機械とか、いつもは倉庫にしまってある道具とか、久しぶりに動かす送風機なんかは要注意だと思います。

サンプリングやモニタリングでは盲点となりやすい「交差点」ですので、じっと現場の「人」や「物」の流れをじっくり見てみると何か手掛かりがあるのではないでしょうか。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。何かのお役に立てれば幸いです。