「綺麗に」とか「食品工場らしく」とか「常識的に」とかを標準化する

break-common-sense 計測

こんにちは、バイト工場長です。

食品の製造において機器の洗浄は欠かせない工程ですよね。

でも「綺麗にしといて」と言われて綺麗にしたつもりだったのに、「汚いぞ」と叱られたことが以前ありました。

当時は「じゃあ、どこまで綺麗にすれば気が済むんだよ?」とやりきれない気持ちで洗い直したものです。

曖昧さが悲劇を招く?

なぜそんなことが起きるのだろう?と考えると、「綺麗さ」に対する認識が人それぞれで違うことが大きい原因ではないでしょうか。

そのほか「食品工場にふさわしい制服」とか「清潔な状態」とかも同様に、人それぞれで認識が違うでしょう。

モラルに関する部分って、基準を定めるのが難しいから曖昧になりやすいのだと思います。

曖昧さを排除する

曖昧さを排除するためには数値化が欠かせません。

しかし「ふさわしさ」や「清潔さ」は、つくっているモノや工程によって様々で一概には決めることが出来ないはずです。

例えば食品工場にふさわしい制服の管理であれば、「毎日洗濯(クリーニング)されたもの」とかが該当するでしょう。

同様に清潔さであれば「微生物検査合格」とか「ATP検査合格」の数値が活用できそうです。

非効率なことを減らす

洗い直したり、制服を取りに帰ったり・・・正直効率悪いですよね。

基準さえ先に示してあれば、このような状況にならずに済んだかもしれないのに。

特にこういった部分の認識が上司と違うと、部下は大いに苦しむことになるでしょうね。

まるで物ボケコントのように、提出するたびにダメ出しとか最悪です。

そういった意味で上司は先に基準を示すことによって心の中を部下に見えるようにしておく必要があると思います。

現場の部下としてはすでに基準の数値を入れ込んである記録表やマニュアルさえあれば、上司の心の中と同じ基準で取り組めるはずです。

良いツールがあれば

例えば微生物の検査であれば、昔はすべての判定において拭き取りした後に1日~2日程度の培養時間が必ず発生していたと思います。

でも今では「ATP」などを計測することにより、10秒程度で迅速に洗浄度合いを判定・評価することが可能になっています。

ただ、画期的な計測方法が生まれるのはレアなケースだと思います。

やはり基本は定規や秤、時計や温度計といった道具を活用して何とかして数字で管理できるようにすることです。

「常識的な時間は○○分」とか、「常識的には±3℃以内」とか、「洗剤は○○PPM」とか少しでも管理につながるヒントが出るように工夫ができます。

良いツールの活用で少しでも誤解や二度手間が減って、基準の共有化、更には業務が効率化ができれば何よりです。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。何かのお役に立てれば幸いです。