昇進することで多くの人が失うと感じるもの

時間 失う 気の持ち方

こんにちは、バイト工場長です。

先日、事務処理が集中して忙しくしていたので「昇進すると自分の時間が無くなったんじゃないですか?」なんて言われました。

私自身、もちろん昇進・昇格を重ねて今のポジションにいますが、今日はそれによってどんなものを得たり、失ったりしたか振り返りたいと思います。

昇進すると自分の時間を失うか?

私の実感では昇進によって単純に時間を失ったとは思いません

昇進で自分の時間を失うとすると、恐らく部下がいない、もしくはいても育っていない可能性が高いと思います。

プロスポーツを想像するとわかりやすいと思いますが、選手からコーチになった場合(昇進と捉えるかは別として)試合に出ることは恐らく無いでしょうから、試合に出ることが仕事の選手とは明らかにやることが変わっています。

ですので、昇進した場合は根本的に仕事が変わっているはずです。例えば機械の故障があったとして、私自身が中間管理職になったときは「現場で直接修理をする」役目ではなく、「修理している間の人員の配置換え」や「修理によって変更される計画の確認」とか「上司へ報告して指示を受ける」ことに役割が変わっていました。

そこで自分の時間を失うとすれば、まだ選手(部下)がすべき仕事をやり続けていて、その仕事に時間を奪われているのではないかと疑います。(これから抜け出すにはコツがいりますが、別の機会で触れたいと思います)

失うより「増えるもの」に苦しむ

上手くやれば単純に昇進したことで時間を失うことはないと思います。むしろ自分の代わりに仕事をしてくれる人の時間を手に入れると言っても言い過ぎではないと思います。

ただ、確実に言えるのは自分の意思以外で動くものが増えることです。部下が増える立場になれば、すなわち自分の意思や思惑が届かない人の数も増えることになります。

自分が直接指示を出す場合でも、それ以降の人数が増えると伝言ゲームがうまく伝わらなかったり、間違って伝わることが多くなります。内線や電話といった一対一ツールを起点に使ってきた人だと特にストレスを感じるのではないでしょうか?

今までの人数を対象にした時と同じコミュニケーションで対応しようとすると処理できなくなってパンクするかもしれません。

伝え方を見直す

メール同送などが一番早いツールになると思いますが、本文のみだとどうしても起点となる人によってその後の伝わり方に差が出てきます。(A主任以下は全員理解しているが、B主任以下は理解度が低いなど)

起点となる人に自由度を持たせる場合を除いて、全員に理解してほしい指示を出す場合は、今まで以上に細かく指示書を作りこんだほうが上手くいったように思います。

以下のような項目を入れると反応が良かったです

  • 指示を出すことになった経緯
  • 指示を出している目的
  • これによって到達したい目標
  • 設定している期限
  • 各ポジションの役割、使う手段
  • 責任者、担当者

自分以下にブレてほしくない案件であればあるほど、前もって流す情報の密度を濃くしなければいけないと思うことが多々ありました。

誤解・色眼鏡・思い込み・曲解・反発・色気を出す・・・などなど、昇進すればするほど指示の途中に介在する人数が増えますので、正しく意図を伝えるにはそれまで以上に事前準備のボリュームが必要だと感じます。

事前の準備が足りず後手に回ると、修正情報の送信や修正が行き渡ったかの確認の手間が結果的に増えることになるので、職位が上がるほど流す情報の確度には慎重さが求められます。

情報を流す前に幹部だけで確認しあうことも有効だと思います。

前もって手間をかけた分、みんなが同じ意思に沿って動いているときは何とも言えない感動があります。今日は「昇進して時間を失った」と感じないためには事前準備のウエイトが高まったなという気付きのご紹介でした。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。何かのお役に立てれば幸いです。